40代半ばの今、住宅ローンについて考えてみた

40代半ばになると、両親も70歳を超えている親子が多くなります。
両親が長生きであれば問題ありませんが、そうでなければ亡くなることも十分に考えられます。
両親とも亡くなった場合には、そのまま実家を相続することになりますが、その実家を継ぐのは金銭的な負担が大きくなる可能性があります。
例えば、住宅ローンが残っている場合です。
大きな一軒家であれば、毎月の支払いも大きく、それらも相続する場合は自分で支払っていかなければなりません。

親の家の相続も大変な負担

親の家を相続する場合は、毎月の住宅ローンに加えて税金を支払いすることも必要になります。
住宅にかかる税金は毎月5月に来る固定資産税や都市計画税です。
固定資産税と都市計画税はその自治体や建物の大きさ、土地の大きさによって変わってきますので一概にいくらぐらいとは言えませんが、およそ8万円から15万円ぐらいになります。
親の家を相続する場合は、ある程度建物も年月が経過していますので平均的には8万円から10万円ぐらいと考えておけばよいでしょう。
固定資産税と都市計画税は一度に払うこともできますが、負担が大きいと感じる場合は4分割して支払うことができます。
それ以外に毎月の住宅ローンの支払うと、住宅だけで10万円前後の出費になりえるでしょう。
それに加えて、住宅の修繕費も考えなければいけません。
このように考えると、薄給の場合は住宅を維持するのが難しくなります。
特に住宅ローンの支払いができなければ住宅は売却しないといけません。

任意売却でトラブルを回避

住宅ローンの支払いができない場合は、督促状がきて、やがて一括請求が来ます。
それにもかかわらず支払いがされていないと半年経過したころに差押さえをされてしまうでしょう。
その後競売にかけられて住宅が強制的に売却され、他人のものになります。
当然一定の期間を経過したら建物を出て行かなければいけません。
競売をする場合、適正価格で売却されることは少なく、たいていは安い金額で売却されてしまいます。
そうすると、借金だけが残ってしまい、住宅を売却したうえで毎月残りの借金を払っていくつらい生活が待っています。
このようなトラブルを回避するためには任意売却をすることが重要になります。
任意売却は、競売に比べて高く売却される可能性が高くなります。
その結果、債権者に対して残額をすべて返済できる可能性が高く、住宅はなくなるものの借金を帳消しにすることができます。
任意売却をするときの注意点は、競売が開札される前に行わなければいけません。